過ちの連鎖----『バベル』
2007年 05月 27日
「さあ、町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。我々が全地に散らされるといけないから。」
主は仰せになった。「彼らがみな、一つの民、一つの言葉で、このようなことをし始めたのなら、今や彼らをとどめられない。さあ、降りて行って、彼らの言葉を混乱させ、互いに言葉が通じないようにしよう。」
こうして主は人々の言葉を混乱させ、人々を全地に散らされた。
その町の名はバベルと呼ばれた。
----------「旧約聖書」創世記第11章より。
上記聖書の一節と、映画『バベル』の言わんとしていることに、何かの共通性があるのか?---それは私にはわからない。
聖書の読みが浅いからか(それは大いにあり得る)、この作品を理解できなかったのか。
おそらくその両方なのだろう。
予備知識があるというのも、考えものだ。
そう思ったので、最近なるべく予備知識はいれず、予告編かチラシ程度の知識にとどめて映画を見るようにしてるのだが、それでも、ここまで評判の高い作品では、そうもいかなかった。
そして、見終わった後、時間もたっているのに……どうもレビューを書く気になれない。
今もって、何を書いていいかわからないのが、正直なところ。
ほんのちょっとした過ち、ふとした出来心が、大きな悲劇を生む。
それはわかるし、感情に訴えるものがある。
でも、“バベル”と何か関係があるのだろうか?
「言葉」が問題となったのは、唯一日本編でしかない。
ところが、この日本編が、他のエピソードと比べて、弱い。
少なくとも私はそう思いました。
菊地凛子の演技が話題になりましたが、確かに体当たりの演技だとは思うけど
エピソードの弱さか、どうもあまりインパクトを感じませんでした。
日本人が世界を舞台に頑張ってる姿を見るのは非常に楽しみだから
本当に、残念としか言いようがない。
私のお気に入りの俳優ケイト・ブランシェットやガエル・ガルシア・ベルナルにしても……
うーん……。
なぜか本当に印象が残ってなくて、何も語れない。
時間を置いて、また見てみれば違う見方ができるのかもしれない。
うん、きっとそうだ。
それにしても、映画の中のガエル君、結局、どこに行ってしまったのか……?(笑)
バベル | Excite エキサイトシネマ
by yocco_9 | 2007-05-27 23:47 | ★★